【EB!】ワイバーン・ストライク！

ワイバーン・ストライク！

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オープニング：

山斬烈槍ランスブルグは、娯楽文化の花開く都市国家。
それは王侯貴族ばかりでなく、一般市民の生活においても例外ではない。
鉄壁街のとある商店街群では、近年まれに見る収穫を祝うパレードの真っ最中だった。
住民達は日々の仕事を忘れてパレードの心躍るダンスに見とれ、軽快な演奏に声をあわせた。

――その歓声の渦を、甲高い咆吼が切り裂く。

道をゆく人々はみな目を疑った――光り輝く星霊スピカの輪郭が見えるはずの上空を、数え切れないほどの黒い翼が覆い尽くしていたのだ。
ランスブルグの岩山に住む怪鳥たちの襲撃だ。狙いはパレードの屋台に山積みになった大量の収穫物、そしてほぼ丸腰の状態で外にひしめく人間たち……！
怪鳥の襲撃そのものはランスブルグ全域で頭痛の種になっている問題である。それにしたって、今回の襲撃は……でかすぎる。今まで経験したことのないような大群だった。見慣れた忌々しい怪鳥をはじめとして、大鷹や水鳥、果ては飛べもしないアヒルやひよこまでいる。なぜ野鳥や家禽まで襲撃に参列しているのか？　それに、あのひときわ巨大な影は何なんだ？　鉤爪の生えた翼、牙が並ぶ口……あれはまるで、おとぎ話の翼竜、ワイバーンじゃないか…！
そんな疑問より、混乱の収束が先決だった。こうなってはパレードどころではない。

人々は手に手に武器を取り、まとわりつく鳥たちを追い払いながら、ワイバーンが屋台ひとつをまるまる担いで悠々と飛び去っていくのを憎々しげに見送るしかなかった。

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以下、シナリオデータ

【銀雨】仄暗い井戸の底から

『仄暗い井戸の底から』

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オープニング：
開発がすすんだニュータウン。
のびのびと走り回る場所のほとんどを奪われたこども達にとって、小学校の裏にある小さな丘陵はそれそのものが彼らの砦だった。

ところが、丘の一カ所だけ、大人からきつく言われて近づくことのできない場所があった。こどもたちの両親がこどもだった頃にもあったという、古井戸の遺跡だ。とはいえ、金網で厳重にフタをされた井戸にだれも落っこちるわけがない。それに、古井戸があるのは木々が生い茂った茂みの奥だ。いつも薄暗く湿った空気が充満するような場所に、好んで立ち入るこどもはほとんどいなかった。

そんな古井戸に、ほんの気まぐれに近づいた少年が一人。
背の低い彼でもちょっと背伸びをすれば十分に中をのぞける程度の石垣から身を乗り出し、金網の隙間から井戸の中をうかがっていた。
いくら目をこらしたところで、もともと薄暗がりの中にある井戸の底が見えるわけがない。ところがそのときに限っては、暗い底の真ん中に、きらりとガラス玉がふたつ光って見えた気がした――その刹那。
少年の体は、封じられたはずの井戸の中へと消えていった。

ちょうどそのとき、彼の友だちが遠くから聞きつけた音は、まるで大きな水しぶきだったという。


「……地縛霊の仕業に、間違いありませんね」
自分が夢に見た出来事を淡々と語ってきかせた運命予報士は、痛ましげにため息をついた。
そして、力強いまなざしで、自分の呼びかけに応じた能力者達を見据える。
「幸いなことに、彼はまだ殺されてはいないようですけれど……いつ何が起きるかわかったものではありません。できるだけ早急に、彼を助けてあげてください」
そして、運命予報士は礼儀正しく頭を下げた。

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【東方シノビガミ】最終鬼畜全部兎

『最終鬼畜全部兎』


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PC１：まじめなうどんげ（器術）
PC２：やんちゃなうどんげ（忍術）
PC３：れいせいなうどんげ（謀術）
PC４：さみしがりなうどんげ（妖術）
PC５：おくびょうなうどんげ（戦術）
PC６：うっかりやなうどんげ（体術）
※PCごとの特技設定は目安です。かぶらない限りは、入れ替えてしまって構いません。

あなたは重篤な病気にかかって長い間寝たきりになっていました。妖怪さえ寝込む病気ですから、それはもう大変です。危険な状態からやっとこさ回復して目を覚ましたあなたは、再度気を失ってしまうハメになります。それもそのはず、床に伏すあなたをのぞき込むように沢山のあなたが取り囲んでいたのですから！

病の苦しみから逃れようとして無意識に作り出された幻なのか、はたまた薬の副作用か……とにかく、あなたは複数人に分裂してしまいました。そしてそのすべてが自分こそは本物だと言い張ります。幻なら強い衝撃を与えれば消えてしまうとわかっていますが、それをやられるほうはたまったものではありません。それに本物にとってはただのやられ損です。なにせ、皆が皆われこそは本物だと主張しているのですから。

ほとほと困り果てた永琳は、うどんげ全員に【２日間】の猶予をくれました。
「その間に誰が本物だか判明しなかったら、全員で殴り合いをしてもらうしかない」と。

……かくして、本物という名誉をかけたうどんげのうどんげによる血で血を洗う生存戦争がはじまったのです。

【使命】：すべての分身を倒し、自分こそが本物だということを証明する。


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というわけで、リミットは【２ターン】です。
以下、【秘密】内容。

【東方シノビガミ】東の方の虹の郷

『東の方の虹の郷』


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PC1：博麗霊夢（鞍馬神流）
……異変の解決にのりだしそうなキャラなら誰でも。早苗・茨華仙など

よく晴れた夏の日のこと。いつもより少し早起きしたあなたを出迎えたのは、大空に堂々と横たわる大きな大きな虹だった。しかし空は雲一つ無い快晴。お日様の向きから考えても、こんなところで虹なんて見られるわけがない。「こんなにわかりやすい異変はない」と、すっかり目が覚めたあなたは支度を整えて異変の解決に乗り出した。猶予は一日だ。この朝日がむこうの山の裾へ顔を隠してしまう前に、ろくでもない犯人をとっちめてやろう。

【使命】謎の巨大虹をつくった犯人と戦って勝利すること。


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PC2：光の三妖精（私立御斎学園）
……虹に縁があるキャラやPC1に負けたことがあるキャラ。天子・アリス・虹川姉妹など

あなたは幻想郷中を見渡す高い空の上にいる。大回廊さながらの幅をほこる巨大な虹の橋のてっぺんだ。人間も妖怪も驚いて空を見上げていることだろう。そして、いつもの連中が血相を変えて犯人捜しを始めるはずだ。あなたはすっかり気が大きくなっていた。今ならあの博麗霊夢にだって勝てるような気がする。今こそいつぞやの借りを返すときだと確信したあなたは、意気揚々と虹の橋を降りていった。

【使命】クライマックスフェイズで博麗霊夢と戦って勝利すること。


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PC3：射命丸文（比良坂機関）
……虹にホイホイつられて出てきそうなキャラ。ぬえ・お燐・リグルなど

早朝の空を見たあなたは、思わず感嘆のため息をもらした。今まであなたが見たことの無いような見事な虹がかかっているのだ。こんな天気の日にこんな角度から虹が見えるということは、どこぞの妖怪がやらかしたものに違いないだろう。そうとわかっていても楽しめるものは楽しむのが妖怪というものだ。あなたは虹をよく見に外へ飛び出した。なんなら、虹を作った本人に手を貸してやってもいい。あなたはそれくらい虹を気に入っていたのだ。

【使命】虹を一日中鑑賞しておくこと（クライマックスフェイズで脱落しない）。


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PC4:風見幽香（隠忍の血統）
……虹のせいで迷惑を被っていそうなキャラ。ミスティア・慧音・ルーミアなど
大空に横たわる大きすぎる虹を見上げてあなたがついたため息は感嘆のそれではない、心底辟易しているのだ。そう思っている理由は、死活問題でもただの言いがかりでも構わない。要は困っているという事実こそが問題である。気分を害するものが目の前にあるのなら、それが無くなってしまえばなにも問題ないではないか。あなたは重い腰をあげ、憎き敵を捜しに出かけることにした。
【使命】虹をつくった犯人をこらしめ、虹を消滅させること。

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PC5:十六夜咲夜（斜歯忍軍）……
主人や友人に無茶を依頼されそうなキャラ。藍・ナズーリン・芳香など

誰もが外に出て虹を見上げている中、あなたはあくせくと幻想郷を駆け回っていた。あなたには大切な仕事がある。たしかに虹はきれいだが、それにうつつをぬかしている場合ではない。何でもいいから興味深げなものを見つけて持って帰らないと……そうは思っても、視線はつい空に向かってしまう。

【使命】プライズを獲得した状態でゲーム終了を迎えること。

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PC6：霧雨魔理沙（ハグレモノ）
……他のキャラのライバル。チルノ・はたて・メディスン・妖夢など

朝日とともに巨大虹が出現したその日、あなたがライバルだと思っている相手が大きな動きを見せた。なにせライバルだから、あいつが何を考えて動き出したかはわかっている。こんないい日だし、せっかくだからこの機会にあいつに一泡吹かせてやろう。あなたはそう思い立った。

【使命】あなたがライバルと指定したPCをクライマックスフェイズで倒すこと。

【DX3】Mountain of SAMURAI

『Mountain of SAMURAI』

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ストーリー：

　H県立大学工学部Sキャンパス。

　その校舎を抱く名高き霊峰・S山の地下には、大量のレネゲイドクリスタルを含む土壌、いわば“レネゲイド鉱脈”が眠っていた。

　かつてファルスハーツが利用しようと手をつけかけていた鉱脈は、H県大に通う有志のオーヴァードおよびその地域を担当するUGN隊員らによって奪還され、今はその大学に置かれた臨時UGN支部の監視下におかれている。

　ファルスハーツが手をひいたあと、この貴重な地を訪れる存在がまた出現した。人間を理解し、さらなる進化を望むレネゲイドビーイングたちの組織・ゼノスである。

　彼らは、S山が宗教を介して人間の精神文化と深く接していることに着目した。彼らの“プラン”は、S山とその真下のレネゲイド鉱脈を反応させ、山そのものを巨大なレネゲイドビーイングにすること。

　時を同じくして、S山に生息する野生動物の異常行動や植物の植生異常が頻繁に発生するようになった。挙げ句の果てには、神や仏がS山近辺を歩き回るという噂がキャンパスはおろか近隣住民の間でさえも広まる始末だ。

　かくしてこの地に住むオーヴァードたちは、世界の裏で暗躍する組織に関係があろうがなかろうが、否応なく自身の平穏な生活からの乖離を迫られるのであった。

　噂を手がかりにゼノスの計画を突き止め、レネゲイドウィルスによるS山の侵食を食い止めることでシナリオ終了となる。

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トレーラー：

山には、自然の命が集まる。

さらに霊山には、人の念が集まる。

古今東西、老若男女の意志をあまねく受け入れてきたその山は、

命と心のよりどころとして今も昔も変わりなくそこにあった。

しかし、もしも山そのものがひとつの意志を持ったら？

ひとりの人と変わりない、ひとつの命と念を持ったら？

木の一本から獣一匹まであらゆる命と、生者も死者もゆだねてきた数え切れない念。

それらすべてを、山は、たったひとつの懐に受け入れられるのだろうか？

ダブルクロス　the 3rd edition

「Mountain of SAMURAI」

ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

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ハンドアウト：

①

ロイス：ミキノスケ　感情：庇護／猜疑心

あなたはH県立大Sキャンパスの関係者だ。

ある日の帰り道、あなたはS山から奇妙な少年が降りてくるのを見つける。まだ幼さを面影に残した、容姿端麗な少年だ。しかし、彼の着衣はまだ寒さがつづくというのにぼろぼろの和服一枚で、金色に輝く刀の鞘を杖にしてやっとこさ立っているという有様だった。

『ミキノスケ』と名乗る時代錯誤な少年は、あなたにたった一言『助けてくれ』と告げたきり、その場に倒れ伏せてしまった。

②

ロイス：金の子牛（あなたが名付けてください）　感情：慈愛／恐怖

あなたはH県立大Sキャンパスの関係者で、キャンパス付近に住んでいる。あなたの身の回りでは、『歩く仏像を見た！』『紫色の雲が金色の雨を降らせながら飛んでいった！』といったくだらない噂で持ちきりだった。

そんなある日、自宅に帰ったあなたは、金色に輝く毛皮の小動物がベランダの片隅にうずくまっているのを発見してしまった。あなたの見たところ、その動物は子馬か子鹿か、はたまた子牛に見えた。金色の動物はあなたに気づくと、逃げもおびえもせずにつぶらな瞳であなたを見上げ、弱々しく鳴いた。

③

ロイス：“金色（オーア）”　感情：好奇心／脅威

あなたはこのキャンパスのUGN臨時支部に協力するオーヴァードだ。

大学近辺で多発する異常現象について、UGNがあなたに調査を依頼したのだ。

調査を進める内に、事件の裏に金の光を放つレネゲイドビーイングの影があることが判明した。UGNへの報告で 便宜上“金色”というコードネームを冠されたそれを追うあなたの前に、困った問題が発生した。“金色”の特徴に該当する存在が、あなたの情報網に複数件のぼってしまった。そのうえ、それらはいずれもUGNより先に何者かと接触してしまったというのだ。

④

ロイス：坂月那岐　感情：感服／脅威

あなたはこのキャンパスの臨時支部で常駐任務にあたるUGNエージェントだ。

一連の異常事態にレネゲイドビーイングが関与していると知ったあなたは、ゼノスとの関与を直感した。PC③の襲撃事件で直感は確信にかわった。UGN本部もあなたの意見に賛同し、 “プラン”の実態解明・場合によっては実行阻止を正式にあなたへ任命した。

そのころ、あなたはひとりの女の襲撃を受ける。戦闘は拮抗し、最後には襲撃者の方があなたの前から退散した。『我々の“プラン”に深入りするな』と警告を残して……。

その後、UGNからの資料を見てあなたは驚愕した。襲撃者と瓜二つの姿が映る写真が載っている。資料いわく、彼女の名は坂月那岐。ゼノス所属のエージェントだという。

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